「21世紀を生き抜く3+1の力(佐々木裕子:著)」を読んで

このような本は凄く久しぶりに読んだ気がします。 もっと自分を信じて進んでいこうよ!っていう背中を押してくれて、心を熱くする、本。 素敵な本は巷に溢れていますが、(そして、その素敵、は読者それぞれが決めるのだと思いますが)読者に寄り添ってわかりやすく、読者を励まして、どう進んでいったらいいか提案してくれる本って少ないかな、と思うんですよね。

どんな本か、というと… 

大まかな本の流れは、21世紀はこんなふうになっていくんじゃないかな、という未来の方向性を指し示し、そんな世の中を、あなたはどう生きていきますか?と問いかけて、佐々木さんが現時点で出せる答え、「21世紀スキル」を提案していく、という流れです。

 21世紀スキルとは… 

21世紀スキル、には3つの力が挙げられています。「考える力」「共創する力」「進化する力」。それぞれの詳しい力をどうやって身につけていくか、という詳しいことは本書に書かれているので、読んでもらえたらな、と思います。ちなみに+1は自分軸、自分を形成している好きなものだったり、情熱だったり、そういう核のことを指しているのだと思います。 あたしがこの本を読んで、この21世紀スキルを身につけるには、やっぱりしっかり自分と向き合って、好きなこと、得意なこと、実際にやっていることを自覚して、自分がどう進んでいきたいのか自問自答を繰り返していくことしかない、自分を磨いて成長させるのは自分が動いていくしかない、ということ。

 21世紀スキルを使って生きていくために… 

悶々と考えるのは、割と得意です。分析するのも得意。ただ、今の時点の解決策を出すことからついつい逃げていました。きっとまだまだ弱いけれど、「考える力」というのはある。「共創する力」のも「進化する力」もあるのだけれど、それはまだまだ原石のままあたしの中にあるのかな、という気がしました。自己認知とか自己修正とかしっかりできるようになりたいし、誰かと対話して共に作っていく、答えを探していく、というのも、苦手と思って逃げていた部分です。この辺りは自分自身の中にある生きにくくしているビリーフもあると思うので、じわじわと、自分に向き合いながらになりますが。 楽な方向に進みたかったら進めばいいと思うんです。ただそれが自分軸のない、未来に左右される人生はあたしだったらお断りです。誰かと同じ人生も、誰かに決められてしまう人生も、嫌です。 正解がある世界でずっと生きていたから、誰かからの賞賛や意見をずっと気にしていたけれど、そうじゃなくてもいい。正解探しをする必要はない。自分に大切なものを選択して、とりあえず決めて進んでみて、振り返って改善して次やることを決めて進んで、を繰り返していく。そうやってあたしは生きていきたい。どうせ無理とか、やってないのに決めつけてしまうの、絶対もったいない、ですよね。やってみなきゃわかんないし!やって手応えあったら改善すればいいんだし!諦めないで、やっていこう。

まとめ

とにかく読んでもらいたいな、と思うんです。佐々木さんの愛情というか、この本に込められた優しさは、母親の目線で綴られている文章からもわかってもらえると思います。 
私がこの本を書く過程で得た最大の気づきは、21世紀を生き抜いていく娘に私がしてあげられることは、たいへんシンプルなことだということです。彼女が生まれながらにもっている「生き抜く力」を信じて、自分がその力を削がないように、愛情をもって見守ること。そして、むしろ私自身が彼女から学び、共に進化し続けること。(P249、おわりに、より)

余談ですが…

第1章に書いてある、少子高齢化社会が進んで、平均で75歳まで仕事をする、という文章を見たときの私の衝撃は、マジで⁉︎という言葉以外ありません。本当にそうなっちゃったらやだよーと思ったのは、まあ想像に容易いかと思います。75歳まで看護師やれないわ…というか、何となく、多分そういう仕事より、アドバイザーみたいな仕事だったりをしてる、そんな気がします。体力使う仕事はやっぱり体力ある人たちにやってもらいたいですもん。あ、その頃にはロボットとかなのかしら…?

脳卒中で、75歳よりずっと若い30歳に満たない人も最近入院してたりしてる現状で。生活習慣病が溢れている先進国で、75歳までしっかり働ける体作りっていうのはこの先生きていく上では凄く重要だと思います。

21世紀を生き抜く3 1の力

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